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2025.02.20

バレエ演目のご紹介『ドン・キホーテ』

バレエ演目のご紹介『ドン・キホーテ』

今回は、たのしめる演目として、『ドン・キホーテ』をご紹介します。

 


 

<原作>

 『ドン・キホーテ』の原作は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスによって書かれた「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」です。この作品は、ヨーロッパ文学の古典として広く知られており、騎士道物語のパロディとしても評価されています。

 

<登場人物>

 ドン・キホーテ – 物語の主人公で、理想を追い求める騎士。

 サンチョ・パンサ – ドン・キホーテの忠実な従者。

 キトリ – 物語のヒロインで、バジルの恋人。

 バジル – キトリの恋人で、陽気な床屋。

 ロレンツォ – キトリの父親で、彼女を裕福なガマーシュと結婚させようとする。

 ガマーシュ – キトリの父親が選んだ裕福な求婚者。

 エスパーダ – 闘牛士で、華やかなキャラクター。

 メルセデス – エスパーダの恋人で、踊り子。

 ドゥルシネア姫- ドン・キホーテの夢に現れる姫君。

 

<あらすじ>

◆プロローグ◆

 プロローグでは、ドン・キホーテが騎士道物語に夢中になり、自らを遍歴の騎士と信じ込む様子が描かれます。彼は忠実な従者サンチョ・パンサと共に冒険の旅に出ることを決意します。この部分では、ドン・キホーテの理想主義と空想の世界が強調され、彼のユーモラスで風変わりな性格が観客に伝わるとともに、観客をドン・キホーテの幻想的な冒険の世界へと誘います。

 

◆第1幕◆

 物語はスペインのバルセロナを舞台に、若い恋人たちキトリとバジルの物語を中心に展開します。キトリは宿屋の娘で、バジルは貧しい床屋です。キトリの父ロレンツォは、彼女を裕福な貴族ガマーシュと結婚させようとしますが、キトリはバジルを愛しています。

 村の広場では、祭りが行われており、村人たちが踊りや音楽を楽しんでいます。

 ドン・キホーテと彼の従者サンチョ・パンサが村に到着し、ドン・キホーテはキトリを理想の女性であるドゥルシネアと勘違いし、彼女を守ると決意してバジルとの恋を応援します。

 サンチョが街の人々を巻き込んで騒動を起こしている間に、キトリはバジルと共に駆け落ちします。ロレンツォとガマーシュ、ドン・キホーテとサンチョも2人を追いかけます。

 

◆第2幕◆

 主人公のキトリとバジルがジプシーの野営地に逃げ込むところから始まります。

 ロレンツォとガマーシュ、それにドン・キホーテとサンチョ・パンサが追いかけてきます。 キトリとバジルはジプシーに助けを求め、ジプシーは追ってきたロレンツォたちに人形劇を披露します。

 ドン・キホーテは、ジプシーたちの演技を見て、敵と勘違いして飛びかかり、また風車を巨人と誤解し、攻撃を試みます。

 しかし、風車の羽根に巻き込まれて、倒れてしまいます。このシーンは、ドン・キホーテの幻想と現実のギャップを象徴的に描いています。

 一方、キトリとバジルは、キトリの友人、エスパーダ、メルセデスたちが踊りを楽しんでいる酒場に逃げこみます。

 追いかけてきたロレンツォはキトリとバジルの結婚を許さず、ガマーシュと結婚させようとします。

 そこで、バジルは狂言自殺をしてロレンツォを騙して結婚を認めさせます。

 

◆第3幕◆

 主人公キトリとバジルの結婚式の祝宴が行われます。華やかな舞台で、村人たちや友人たちが集まり、祝福の踊りを披露します。

 キトリとバジルの結婚式が盛大に行われるのを見届けると、ドン・キホーテは新たな冒険に旅立ちます。

 


 

いかがでしたか。

 第3幕の、キトリとバジルによるグラン・パ・ド・ドゥは、技術的に非常に難易度が高く、バレエのハイライトの一つです。特にキトリの32回転のフェッテは観客を魅了します。

 また、スペイン舞踊の要素を取り入れた踊りが多く、情熱的でリズミカルなパフォーマンスが楽しめます。

 

 次回は、『バレエシューズとトウシューズ』をご紹介します。お楽しみに♪

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