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2026.01.15

バレエ演目のご紹介『海賊』

バレエ演目のご紹介『海賊』

 バレエの演目は非常に多く存在する中、特に知られている演目のうち、今回は『海賊』をご紹介します。

 『海賊』には、さまざまなパターンの物語や踊りがあるのですが、1955年発表のグーセフ版に基づいて、紹介します。

 


 

<原作>

 『海賊』の原作はジョージ・ゴードン・バイロンの詩『The Corsair』です。この詩は1814年に発表され、バレエ作品としては19世紀にアドルフ・アダンが音楽を作曲し、ジョゼフ・マジリエが振付を担当して初演されました。その後、様々な振付家によって改訂され、現在も上演されています。

 

<登場人物>

・メドーラ – ギリシャの美しい娘。コンラッドと恋に落ちる。

・コンラッド – 海賊の首領。

・アリ – コンラッドの忠臣。

・ギュリナーラ – メドーラの親友。

・ランケデム – 奴隷商人。メドーラやギュリナーラたちを捕まえ、奴隷市場にかける。

・パシャ – トルコの総督。

・ビルバンド – コンラッドの手下。コンラッドを裏切り、ランケデムと手を組む。

 

<あらすじ>

◆第1幕◆

 物語は、海賊船が嵐で難破し、ギリシャの浜辺に漂着するところから始まります。そこで、海賊たちを助けたギリシャの娘メドーラと海賊の首領コンラッドが恋に落ちます。しかし、奴隷商人ランケデムとトルコ軍が現れ、メドーラや彼女の友人ギュリナーラを奴隷市場へ連れて行きます。コンラッドたちは彼女たちを救いだすことを誓います。

 奴隷市場にて、まずはギュリナーラが競りに出され、トルコ総督のパシャがギュリナーラを一目で気に入り、買い取りました。次にメドーラが競りに出され、コンラッドが彼女を高額で買い取ろうとしますが、正体を暴かれます。それでも、メドゥーラとギリシャの娘たち、そして奴隷商人を救出します。

 

◆第2幕◆

 海賊たちは洞窟で歓宴を開き、コンラッドはメドーラや忠臣アリと楽しく踊ります。ギリシャの娘たちは帰郷を望み、メドーラはコンラッドに解放を頼み、彼は仲間の反対を押し切り娘たちを解放します。その後、捕虜として捕らえられていたランケデムとビルバンドが共謀し、睡眠薬入りのバラをメドーラに渡し、コンラッドはそれを受け取って眠り、メドーラは彼らに連れ去られます。

 

◆第3幕◆ 

 奴隷商人ランケデムがトルコ総督パシャに娘たちを売る場面から始まります。パシャはギュリナーラの踊りに感銘を受けますが、他の娘たちには不満を持っています。そこに再びランケデムがメドーラを売りに来ます。パシャは、メドーラを買うとうたたねをして、花園でメドーラとギュリナーラが踊りを披露する夢をみます。

 目覚めて宴を始めると、巡礼者の姿に変装したコンラッドとアリが現れ、激闘の末、メドーラを救い出し、船で逃げます。しかし、船は嵐に遭い沈没。奇跡的にコンラッドとメドーラは大岩に打ち上げられ、助かるという結末です。

 

 

いかがでしょうか。

 バレエ「海賊」の見せ場は、ヒロイン・メドーラの華麗な舞踏にあります。特に、コンラッドとの再会シーンでは、情熱的なダンスと高難度のジャンプやターンでその技術が際立ちます。クライマックスでは、愛と冒険が交錯する中で、メドーラとコンラッドが力強いパフォーマンスを披露し、観客を魅了します。

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